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DVD製品案内

■読み聞かせDVD『カーくんと森のなかまたち』 好評発売中!  <非営利・レンタル可>

DVDの製品パッケージ画像
読み聞かせ/ナレーション
:中井 貴惠(なかい きえ)

定価 2,800円+税
ISBN 978-4-915142-03-1
発売日 平成25年4月1日

   〜命の尊さを伝えるメッセージ〜

小中学校、教育委員会等で採用された絵本がついに
DVD化!
読み語りは、女優でエッセイストの中井貴惠さんが
おこないます。

   全国の書店等にて好評発売中です!!

 

中井貴惠氏写真読み聞かせ/ナレーション:中井 貴惠
東京都生まれ。女優・エッセイスト。1998年より「大人と子供のための読みきかせの会」の代表。大型絵本と生の音楽による読み聞かせは、幼稚園、小学校、小児病棟などで人気が高く、1000回以上の公演を行っている。2006年より朗読公演「音語り」にも精力的に取り組んでいる。特に小津安二郎映画の音語り公演は好評で、「晩春」「秋日和」「東京物語」「お早よう」「秋刀魚の味」のシリーズ5作を全国で展開している。主な著書に、「ニューイングランド物語」「父の贈りもの」、翻訳本に「おおきなかぶ」、再話本に
「はだかの王さま」「くるみ割り人形」など多数。

 
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 この森に暮らす鳥たちの物語は、人間のいのちも鳥のいのちと同様、互いに助け合ってこそ生きていかれるというお話です。消えてしまいたいと思う人は一人で悩んで、周りに生きていることの辛さを、傍にいてゆっくり聞いてくれる人がいないので、孤独に耐えられず、急に悲しい思いに沈みこんで自らいのちを絶ってしまうのです。
 悩んでいる人には一緒に悲しみながら、心を支えてくれる人が必要です。それは親しい友人であったり、学校の先生であったり、また見知らぬ人でも、たとえば「いのちの電話」の聞き手のみなさんのように、ボランティアとして、深く落ち込んで悩んでいる方のいのちの支え手となる人がいることが大切です。あなたも私も、自分にしか出来ないこと、いいところが必ずあります。それを探すことも大事な勉強なのです。この鳥と森のストーリーから支え合って生きることの大切さを学んで下さい。
聖路加国際病院 理事長 日野原 重明
 主人公のホシガラスのカー君は、森の鳥の学校の生徒ですが、最近元気がないようです。「みんなのように立派な美しい羽がないし、かっこよく飛べない」「ぼくなんていなくてもいい」「消えてしまいたい」とまでつぶやいています。でもカー君はだんだんと元気を取り戻しました。その秘訣は何だったのでしょうか。それはけっして鳥のお友達や先生が励ましたからではありません。励ましの言葉は間違いではないけれど、カー君のこころを支えてくれませんでした。ここで大切なのはカー君の話を聴いてくれる仲間がいたということです。
 自殺の危機を救うためにはこころの病気があれば治すことが必要ですし、生きる意味や喜びを見出すことも大切です。危機の時にいちばん重要なことは、危機にある人を孤立させないことです。自殺は孤独という病気なのです。カー君が夢に見た不思議な光とは、「君は一人ぼっちではない」というメッセージだったのかも知れませんね。
日本いのちの電話連盟 理事 斎藤 友紀雄
 私たちの周りにはさまざまなストレスがたくさんあり、現代社会はまさにストレス社会と言えます。ストレス状況が長く続いたり、それが非常に強いものだった場合に、時に私たちはスランプ状態に陥ったり、元気がなくなったりする状態になります。この状態を「抑うつ状態」といいます。 そしてこの抑うつ状態は、話を聞いてもらったり、休養をとったり、環境調整をすることによって、多くの方はまた普通の状態に戻っていきます。しかし、わずかな人はその回復路線に乗れず悪くなっていってしまいます。そうなると、もはや話を聞いてもらったりするだけでは回復できず、専門医により抗うつ薬という特別な薬物療法が必要になってきます。この状態が「うつ病」です。うつ病は必ず治る病気です。それも早期発見し早期治療を始めれば、回復するまでの期間も短くなります。
 このうつ病に陥った方の一部の方が「死にたい」という願望を持ってしまいます。そして実際に自殺企図をした方のほとんどは助かるのですが、ほんの一部の方は完遂されてしまい、今は1年間で3万人いるということです。ですから誰か近くの方、家族・お友達・会社の同僚や上司の方のどなたかが「うつ病かもしれない」と気づいてほしいのです。うつ病の方の考え方はすべて否定的で、絵本のなかのカー君のように自己評価も低く絶望的になってしまいます。
 私の研究では今の中学生の4人に1人が、在宅で介護をしている方の4人に1人が抑うつ状態であることがわかっています。身体の病気で入院している患者さんの3人に1人が抑うつ状態です。家族や同僚やお友達やご近所の方など、身の回りの方を見回してほしいのです。少しでも元気のない方がいらしたら声をかけて上げてください。
聖路加国際病院 精神腫瘍科医長
厚生労働省科学研究班 主任研究者 保坂 隆

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